前回までご紹介している、コットン100%のラグマットの他に、
同じく天然素材の、年中使えるラグマットをご紹介します。
調湿作用と言われると、ピンと来ないかもしれませんが、これからの季節に気になるのは、夏の湿気。
化繊よりも天然素材の方が、古くから日本の気候には取り入れられています。畳もその代表ですね。
FINARTEが使っている素材の中にも、天然素材の代表、ウール100%のシリーズがあります。
今回ご紹介するのは、今シーズンのNEWデザイン。
しっかり織られている、この質感。
天然織物の素材としては ”ウール七不思議” と言われるくらい、素材の魅力があります。
1. 水をはじく/水を吸う(調湿作用)
2. よく染まり色落ちしない
3. 汚れにくい(天然の抗菌作用)
4. 熱伝導率が低い
5. 燃えにくい(水分を含むため、発火温度が570℃~600℃)
6. 紡ぎやすさとフェルト性
7. 形状記憶性があり、弾力性に富む
このうち、個人的にとーーーーっても気になっていた、
”調湿作用” と ”熱伝導率が低い” を取り上げたいと思います。
ウール素材は、髪の毛の断面のように、表面層(クチクラ層)と内側層(コルテックス層)に分かれます。
ここで鍵を握るのが、表面のクチクラ層。
クチクラ層には、外側から3層に分けられ・・・それぞれに親水性に違いがあります。
外側:エピクチクラ / 疎水性
中側:エキソクチクラ / 親水性
内側:エンドクチクラ / 親水性
この3層が素晴らしい働きをしてくれます!!!
屋根瓦のようにエピクチクラ層にはすきまがあり、その隙間から中に入ります。
汗:水蒸気(気体)→ 水分:液体 + 熱エネルギーの放出 と変化します。
状態変化と熱エネルギーという見出しになるような、項目です。
(もともと、私は文系なので理解が追い付くかどうか、心配ですが、、、)
人が触れているときは、寒いときは表面に水分を含まないので、冷えにくく、
暑い時も、表面に水分を含まないので、ジメジメせず快適に感じます。
登山用のインナーウエアや靴下もウール素材が使われていたりと、この性質が活かされています。
ちなみに、この熱伝導率は、綿や麻よりも低く、ナイロンやポリエステルの1/5以下になるそうです。
ウールについての実験や、科学的な性質については、各種情報サイトにも掲載がありますが、
夏に向けては、不快な湿気を逃がしてくれて、表面上はさらりと快適。
冬には、床の冷たさを伝えない代わりに、触っているところは保温をしてくれます。
こんな素材としての魅力を味わいながら・・・・
フィンランドで生まれたデザインと配色をお楽しみいただけたらと思います。
このデザイン・・・
ブラウン ・ ボルドー ・ ネイビー ・ ブルーグレー の組み合わせなので、インテリアとも合わせやすい、
大人の配色です。