Gefleは1910年創業のスウェーデンの陶器メーカー。
1936年にUpsala Ekebyに買収されるも、Gefle窯として製作を続け、1979年に完全閉鎖となります。
Kosmosシリーズでお馴染みの、Berit Ternell(ベリット・ターネル)など
人気のデザイナーが所属していました。
Kosmosをはじめとする、
どこか・・・ほっこりと気持ちを優しく包み込んでくれるような形と、
こっくりと艶めく、深い色の釉薬の組み合わせは今でも虜になるひとが多いデザインです。
Gefleの親会社にあたる Upsala Ekeby は1886年にスウェーデンの北部の街、
Upsalaで創業開始します。
当時はタイル・レンガの製造が中心でした。
そこから、競合企業を買収しながら、グループ会社として一大企業へと成長していきます。
1920年代からはそれまで主力としていたタイル・レンガの製造、
また、流行商品の模倣デザインでの製造をやめ、
デザイナーの雇用を促進して、オリジナル陶器づくりへシフトします。
1920年代~50年代にはグループとして大きく成長を続けるものの、
1970年代になるとそれまで買収してきた企業や窯、土地の売却を始め、
1980年代に入るとUpsala Ekeby自体が買収され、その後グループは解体されてしまいます。
広大な敷地や社屋は現在企業社屋や学校などとして現在も活用され、
また一部は文化財的価値も認められており、現在も見学することができます。
また当時買収した陶器メーカーの中で現存しているのはRörstrandのみとなります。