~ 新しいSTOCKとルートを求めて ~
5日目:日曜日の特別な買付、ギャラリーと倉庫巡り
この日は日曜日。通常であれば、多くのディーラーやギャラリーが休業する日です。
今回は予定をぎっしり詰め込んでいるため、普段以上にタイトなスケジュールでの買付に、アポイントも工夫しながらのアレンジでした。
トラック返却、そしてギャラリーへ
まずは、長距離移動を支えてくれたトラックを返却。
レンタカーの営業所までの一人ドライブ。
左ハンドルの車を運転するのは、いつもながら緊張感たっぷり。
ミラーや車幅の感覚に気を配りながら慎重に運転し、無事に返却完了。
そんな移動の途中、ふと目に入るのは、冬の空に映える素敵なヤドリギ。
この旅では、思いがけない出逢いの連続。
「今日もまた、何か特別な出逢いが待っている気がする…。」
そんな予感を胸に、次の目的地へ。
ギャラリーでの待ち合わせ、そして倉庫へ
この日アポイントを取っていたのは、ギャラリーも営むオーナーさん。
日曜日にも関わらず、買付に協力してくださることに感謝しながら、ギャラリーへと向かいます。
ギャラリーに到着し、まずはオーナーさんのコレクションしている名作家具たちを拝見。
非売品ではあるものの、なかなか実物を目にする機会のないデザインの数々に、しばし魅了されます。
そこから、販売可能なアイテムを見せていただくため、倉庫へ移動。
この倉庫でも、またしてもワクワクするような出逢いが待っていました。
めずらしいアイテムとの遭遇
倉庫に到着すると、まず目に飛び込んできたのは、アルネ・ヤコブセンのチーク材のレア品。
デンマークデザインの巨匠による貴重な一品に思わず心惹かれましたが、今回は、泣く泣く断念。
しかし、これまでの工程では出逢えなかった人気のチーク材のダイニングテーブルや、素晴らしいコンディションの家具がずらり。
また、この日の出逢いから、ローラーフロントキャビネットを選定。
ヴィンテージならではの風合いと機能美を兼ね備えた一品で、メンテナンスのしがいがあるコンディション。
素朴な印象が、使う場所のイメージをひろげてくれました。
日程が進むにつれ、セレクトの視点も変化していきます。
後半になると、「コンテナに積みきれるか?」 という点を考えながらの選定に。
限られたスペースの中で、容積いっぱいに積み込めるよう、選び抜いていきます。
次なる倉庫での出逢い
その後、もう一人のディーラーさんの倉庫へ。
ここでは、今回の買付でぜひ出逢いたかったビューローやチェストと出会いました。
予期せぬ展開、ビョン・ヴィンブラッドの作品との出逢い
倉庫を後にする際、ふと視線の先にあったのは…
ビョン・ヴィンブラッドの作品!!!
この数日間、ヴィンブラッドのアイテムには何度も出逢っていましたが、今回目にしたのは、初めて見るオーバルのフレーム。
曲線が美しく、どこか優雅な雰囲気を漂わせている。
最後に追加してほしい旨を伝えて、倉庫を出ました。
すると、先程のディーラーさんから、ほどなくして1通のメールが。
「もしも、この作品が原画だったら、価格が変わっても大丈夫?」
……!!
ヴィンブラッドの原画?!
そんな可能性があるなんて、考えてもみなかった。
「もしも、もし、もしも、原画だったら、相当うれしいです。」
そう返事をし、確認をお願いすることに。
「フレームを開けて確認したい」とのこと。
もちろん、「ぜひお願いします!」と即答。
期待と、そして…
心の中で、「どうか、どうか」と願いながら、翌日まで結果を待つことに。
日曜日の特別な買付を終えて
通常であれば静かな日曜日ですが、特別なご厚意のおかげで、ギャラリーや倉庫を巡ることができた一日。
予想していた以上に、充実した買付となりました。
さて、今回の買付は、進行中のリノベーションの都合などもあり、滞在が限られる内容。
到着は水曜日、現地発は次の水曜日、という日程。
残る現地滞在は、あと2日半。
6日目へ続く…!