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BY noriko niinuma | 2025-11-21 22:00:00 | イベント情報

「どうして建築家が掛時計をデザインしたのだろう?」
アルネヤコブセンの、掛時計を通したデザインについて。

デンマークの人々の暮らしに、とても身近なアルネヤコブセン。
空港のラウンジで出逢ったり、デンマーク国立銀行の堂々とした佇まいが街の中にあったり。



少し前の買付で、ふと、”Rødovre”の標識が目に入りました。
かつて、お世話になっていたディーラーさんの前の倉庫付近。。。
”Rødovre”……もしかして、市庁舎が近くにあるのでは?!

家具の買付がメインの為、主な予定は倉庫でのアポイントや家具の移動だったので、ふとヤコブセンの建物が
近くにあるのでは?!と過った事がありませんでした。

この辺りかもしれません、と、車を走らせて、30分ほど。
”Rødovre Rådhus”/市庁舎 に出逢うことが出来ました。


このうつくしさは、間違いなくROMAN!!




おおーっ、、、圧倒的に、カッコイイ。そんな感想でした。


■ なぜ、建築家が時計をデザインしたのか 
 アルネ・ヤコブセンは生涯を通して、ひとつの思想を貫いています。 
 “I have always wanted to create totality.” 
(私はつねに“全体”をつくることを望んできた)
 — Carsten Thau & Kjeld Vindum 『Arne Jacobsen』より 

 建物そのものはもちろん、
その中で人が触れるもの、目に入るものまで含めて
“全体として美しくあること” を求めました。 
 だからこそ彼は、家具、照明、テキスタイル、そして掛時計までを手がけています。 

家具メーカー Fritz Hansen の資料にはこう記されています。
 “Jacobsen designed furniture only when the buildings asked for it.” 
(建物がそれを必要としたときだけ、家具をデザインした) 
 時計もまさにその延長でした。 

 ■ 時計は “建築の一部” として生まれた 
 Aarhus 市庁舎や Rødovre 市庁舎の図面資料を見ると、
ヤコブセンの掛時計は「家具」ではなく “wall element(壁面構成要素)”として登録されています。 

 つまり、彼にとって時計は
建築の表情・リズム・空気を決めるために欠かせないものだったということ。 

 光があたり、影が落ち、遠くからでも美しく見えること——。 
それらすべてが建築の設計の一部として扱われていました。 

 ■ そして、時代と空間を越えて「暮らしの中の時計」へ 
 では、彼の設計した空間ではない——たとえば日本の和室や、昭和のマンションなどでは 
ヤコブセンの時計はどう受け止められるのでしょうか。 

 実は、一次資料にもそのヒントがあります。 
 MoMA(ニューヨーク近代美術館)の解説には、ヤコブセンのプロダクトについてこうあります。 
 “His objects achieve neutrality—quiet enough to belong anywhere.” 
(彼のオブジェクトは中立性を獲得している。どこにでも属しうる静けさがある) 

 また、ヤコブセン研究書にはこうも書かれています。
 “Jacobsen aimed at creating forms with universal validity.” 
(彼は普遍的に成立する形を求めた) 

 建築のために生まれたデザインでありながら、場所を選ばない“静けさ”と“普遍性”を持つ——
 これこそが世界的に愛されるヤコブセンの魅力なのだと思います。 

 ■ 「うちは北欧風じゃないよ」
 ヤコブセンの時計を選ばれるお客様の中には、「北欧の家じゃないけれど大丈夫かな…」 
と感じる方もいらっしゃると思います。
 ヤコブセンの時計や椅子は、決して 
「北欧風の家にしか合わないもの」ではありません。

 彼が生み出した形は、建築のために作られた一方で、“どんな暮らしにも馴染む普遍性” を持っています。 
 和室でも、築40年のマンションでも、コンクリートの空間でも、 
すっと溶け込んでくれるのは、、、形の主張ではなく、暮らしに寄り添う静けさがあるからです。 

 ■ 店頭では、今回、アルネヤコブセンの作品の中から全ての掛時計を展示しています


 ・Roman(ローマン)
 ・City Hall(シティホール)
 ・Bankers(バンカーズ)
 ・Station(ステーション)
 
 建築ごとにまったく異なる表情を見せるそれぞれのデザイン。 

写真で見るのと、実物を壁に掛けて見るのでは印象が大きく変わります。 
 どの距離で見る時間が、ご自宅では一番美しく感じられるか——
この機会に、ぜひ比べてみて見ましょう!!


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●平日 12-19時
●土日祝日 11-19時
*臨時休業、時短営業日はインスタグラムのストーリーズにて随時お知らせいたします
Instagram(インスタグラム):@3DAYSSCANDINAVIA_SENDAI

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